シンポジウム
「女性の再就職支援と大学の役割」RIWAC主催 2012年度国際シンポジウム
- 日付:
- 2012年12月8日(土)
報告
さる12月8日(土)に、アメリカ、フランス、韓国、日本から、女性のキャリア支援に携わる専門家をお招きして、女性のキャリア形成とそこで果たすべき大学の役割についての国際シンポジウムを開催いたしました。
シンポジウムでは、冒頭、本シンポジウムのコーディネーターである日本女子大学の大沢真知子教授から、「女性とキャリアに関する調査」(当研究所が実施)の 調査結果を用いた、日本の働く女性の現状が報告されました。続いて、アメリカのヴァージニア大学のコニー・イングリッシュ先生が、ヴァージニア大学における再就職支援のためのさまざまなプログラムについて報告をされ、さらに、韓国梨花女子大学の郭三根先生からは、卒業生への就労支援の取り組みが、具体的に紹介されました。フランス国立応用科学院ストラスブール校のシャーリーン・ミレー先生からは、フランスの労働市場における男女格差についての報告がなさ れ、昭和女子大学副学長の小原奈津子先生からは、昭和女子大学の「ママチャレ」(女性の学び直し・再就職支援プログラム)の取り組みや成果が報告されました。
女性のキャリア形成に関して、各国がどのような事情を抱え、それに対し大学がどのような取り組みを始めているのかが一望できる、有意義な報告でした。
その後、報告者が一堂に会し、女性のキャリア支援の方向性と大学が果たすべき役割について、フロアも交えての討論がなされました。
女性の再就職には、スキル・アップのための支援だけでなく、メンタルな面での支援も重要であること、またそれも一度のみならず、キャリアの断続に応じて何度でも支援していくような取り組みが必要であることなど、さまざまな角度から問題提起がなされました。
大変、寒い日であったにもかかわらず、50名余りの参加者がありました。また、時間内に収まりきらないほど、フロアからの質問がなされるなど、非常に中身の濃い討論の場となりました。
当日ご参加いただいたみなさまには、この場を借りて、お礼を申し上げます。
その後、学内で開かれたささやかなレセプションにも、多数ご参加いただき、遠くから来ていただきました先生方と、心のこもった交流がなされました。
なお、このシンポジウムの記録は、来年度の当研究所の紀要、『現代女性とキャリア』第5号に掲載する予定です。ご関心をお持ちの方は、当研究所までお問い合わせください。
シンポジウムの様子
ブレイクタイム
シンポジストの先生方