日本女子大学 現代女性キャリア研究所 RIWAC Research Institute for Women and Careers

現代女性キャリア研究所について

研究所のねらい

現代女性キャリア研究所 初代所長 岩田 正美(2008年4月~2013年3月)

岩田先生

本研究所は、日本女子大学がその創設時より掲げてきた女性教育の伝統と理念を変貌する現代に生かすために、現代の女性とキャリアを取り巻く諸問題を調査研究し、その成果を、本学の教育のみならず、広く社会へ発信して、女性がそのもてる能力を全面的に発揮できる社会の実現に貢献しようとするものである。

キャリアという言葉は、狭く職業経歴を意味して使われることが多いが、本研究所では、これを広く「生き方」として捉えたい。女性の「生き方」は、個々人の主体的な選択のプロセスであるとともに、これを制約しているさまざまな社会条件の中にある。すでに現代社会は、多様な役割を女性に期待しており、女性自身の高学歴化や多様な社会活動への参加が拡大している。だが他方で、過酷な職場からの中途離脱や、その後の再就職の困難に直面する現実は決して減少していない。結婚もまた大きな変動期にあり、子育てや介護の責任だけでなく、離婚の経験や単身で暮らす女性の抱える困難もある。

本研究所は、こうした現代女性の「生き方」の選択と制約の諸問題に、さまざまな角度からアプローチする調査研究の開発、学内外の研究プロジェクトの研究交流、若手研究者の育成、その成果を共同して社会へ発信する機会を提供することをねらいとしている。また、女性とキャリアに関する情報を収集し、他の研究機関との交流を深めるとともに、研究成果や情報を本学の女性教育の基礎資料として整備していく役割も果たしたいと考えている。

現代女性キャリア研究所 第二代所長 大沢 真知子(2013年4月~2021年3月)

大沢真知子 女性のキャリアは男性とは異なり、育児や介護などライフサイクルのイベントに大きく影響されます。多くの女性が大学に進学する時代になり、働く女性はふえていますが、フルタイムの正社員の仕事につく女性の数は減少しています。また、いったん離職した女性が再就職するのは容易ではありません。

本研究所は再就職のためのプログラムを開発し、本学のリカレント教育課程、同窓会などとも協力をしながら、生涯にわたって女性のキャリア形成ができるセカンドチャンス社会の形成をめざします。

また、さまざまなシンポジウムや、ゲストスピーカーをおよびして公開講演会を開催しています。
このような活動をつうじて女性がライフサイクルのさまざまなステージにおいてキャリアを積み上げる機会を提供していきます。

現代女性キャリア研究所 第三代所長 坂本清恵(2021年4月~2023年3月)

女性の学びと就労については、必ずしも環境が大きく変化したとは言い難い状況が続いています。人生100年時代を生き抜くため、学びを続け、就労を継続するためには、一体どうすべきか、現代女性キャリア研究所がこれまでに蓄積してきた研究成果を、さらに充実発展させるべきであると考えます。

学内外の研究機関や、経済団体等と連携しながら、女性活躍に関するさまざまな研究プロジェクトを推進するネットワーク拠点として、鋭意取り組んでまいります。

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