日本女子大学 現代女性キャリア研究所 RIWAC Research Institute for Women and Careers

女性の再就業のための体験型プログラムについて

日本女子大学現代女性キャリア研究所とリカレント教育課程は、合同会社西友の協力を得て、女性の再就業のための体験型プログラム「セルフリーダーシップ・プログラム」を実施いたします。本年9月からM字形カーブの解消を目指して「再就業を希望する女性たちがそれぞれの不安と向き合って、自分の課題を認識し、主体的に行動する力を習得する」ことを目的としたプログラムを行う予定です。

 1.概要

(1)プログラム内容
5日間のプログラムでは、企業の現場を見学し、現場の課題や取り組み、そこで働く女性たちの働き方やキャリアの現実を見聞し、議論する機会を提供します。
最終日には、参加者全員が現場の課題を解決するための提案を行い、西友の経営幹部が採点評価を与えて「セルフリーダーシップ」に向けた具体的な助言をします。

(2)目的
一連の作業を通し「参加者が企業で働く現場感覚を取り戻し、再就業に向けて着実な一歩を踏み出す」きっかけを作ります。

(3)対象
本年度は本学「リカレント教育課程」(*)受講生のみ。次年度以降、プログラムの効果などを検証し、対象者の拡大を検討する予定。
* 大学卒業後に就職しても、結婚・育児や進路変更などで離職した女性に1年間のキャリア教育を提供し、再就職を支援する本学のプログラム

(4)協力元
本プログラムは、西友の協力を得て行います。同社は、米国ウォルマート・グループに属し、その経営方針にのっとって、女性の活躍推進に積極的に取り組んでいます。

 2.実施の背景

 (1)女性の活躍推進はわが国の重要課題の一つです。雇用労働者数の4割以上を女性が占めるようになり、働く女性は確実に増加していますが、いわゆる「M字型カーブ」はいまだに解消されていません。妊娠や出産を機に有業女性の約6割が無業に移行し、その多くが育児期を経て再就業を希望しているにもかかわらず、なかなか社会復帰に踏み切れずにいます。

 (2)リカレント教育課程は、こうした女性を対象に、1年間(2学期)のキャリア教育を通して、高い技能・知識と働く自信・責任感を養い、再就業を支援しています。2007(平成19)年の発足以来、これまでに170人が課程を修了し、修了生の多くが社会で活躍しています。

 (3)本学「現代女性キャリア研究所」が行った調査において、女性たちが「自信のなさ」や「家庭と仕事の両立」など再就業に対するさまざまな不安を抱えていることが分かりました。こうしたことから、今回「セルフリーダーシップ・プログラム」を実施いたします。

女性の再就業のための体験型プログラムについて

 

 

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