日本女子大学 現代女性キャリア研究所 RIWAC Research Institute for Women and Careers

イベント

報告2017年度シンポジウム報告

日付:
2017年12月16日(土)

人口減少社会のなかで、女性の労働参加は不可欠とされています。また、職場では人材不足によって女性に対する期待はますます大きくなっています。しかしながら、女性の管理職割合は依然として低く、女性は管理職になることに消極的であるといわれています。
本シンポジウムでは、「なぜ女性は管理職になりたがらないのか」をテーマに、心理学や社会学の研究成果をもとにその原因について考えるとともに、性差を超えた新たなリーダーシップ像を展望しました。

<第1部> 基調講演
「性差を超えた新たなリーダーシップの構築を」と題して日本女子大学名誉教授の本間道子先生による基調講演をいただきました。
社会心理学の研究をもとに女性のリーダーシップ(昇進意欲)の問題、リーダーシップ役割の適合性、新たな時代に向けての社会変動のなかでの新たなリーダーシップ志向などについてご説明いただきました。

<第2部> パネルディスカッション
続いて、2人のパネリストから社会学の視点から、社会心理学の視点から本シンポジウムのテーマ「なぜ女性は管理職になりたがらないのか」についてご報告いただきました。
第1報告「若年層男女の管理職志向」では、聖心女子大学の大槻奈巳先生から日本の企業の女性管理職が少ない理由をはじめ、就職超氷河期に就職した男女の管理職志向調査と新入社員の管理職志向(入社1年目と2年目)調査結果が紹介されました。
第2報告「女性の昇進を阻む心理的・社会的要因」では、広島大学坂田桐子先生から女性の昇進意欲を阻害する要因と女性の昇進意欲を高めるために考える課題、有効なリーダーシップなどついて報告されました。

その後、講演者及びパネリスト、コーディネーター(当研究所所長大沢真知子)による全体討論が行われ、フロアも交えた活発な意見交換が行われました。

講演の詳細については、次号『現代女性とキャリア』第10号(2018年10月頃発刊予定)に掲載されます。

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